ありあまる日常

何も感じていないようで、ありあまるほど感じていることがある日常を紹介

記憶

歳を取っていく中でも、なくならない記憶というのはどういうものなのだろうか。

子供の頃よくかけた友達の電話番号など繰り返し記憶するタイミングのあったものはよく覚えているのに、成人してから覚えようと思っていない記憶は記憶として残らない。

 

記憶しようと思っていなくても何かがトリガーとなり思い出すことがよくある。それは思い出したくない記憶もあるのだが、思い出すことで浸れる記憶もある。

 

話は変わるが、嫁と付き始めた頃、嫁が行きたいということで、仕事終わりに会社の近くのライブハウスでregaを聴きに行った。正直regaを知らなかったし、好きな音楽だったんだけど、対バンで入っていたjizueっていうバンドが凄すぎて好きすぎてregaが何の曲をしていたのか覚えていない。

 

jizueは酔った。音を聴きながらずっと横揺れしてた。気持ちのよい酔い。今まで何十回といろいろなライブに行ったけど、あんなに覚えてるライブはない。だから、テレビのBGMとしてjizueが流れると今でも思い出す。

 

 

記憶しようと思っていたものも、年月が経つと忘れてしまう。なくならない記憶というものはない。

 

記憶しようと思っていたものも、思っていないものも、トリガーと一緒に記憶しておけば、忘れないものなのか。

 

jizueのこの記憶は十年後も二十年後も覚えているだろうか。

 

 

もしかしたら忘れたくないと思う気持ちが記憶として留めてくれているかもしれない。